54.バガヴァッドギーター パンチャカーラナーニ(行いの5つの要素)18-14

行いからの解放、『バガヴァッドギーター』の願い、Yogaに生きる意味

①肉体②行いをするための意志③行いのための手段と方法④5つの感覚、5つの「プラーナ(エネルギー)」、5つの体の機能そして⑤それら4つを秩序正しく動かす法則=「デーヴァター(神々)」。この5つが「カルマ(行い)」を果たすための5つの要素である。

『バガヴァッドギーター』は、人々の気持ちに応えるために、「カルマ(行い)」について教えます。そして、人を自由にするためにカルマを教え、カルマから自由になる方法としてYogaを教えます。経典がカルマを教える狙いは、カルマのカラクリを教えることで、人に真実を悟らせること。その人に、本当の姿を見せ、人間の真実はカルマに縛られない存在の源である、と解らせることにあります。真実を理解することで、人は永遠の自由に解放されることができるからです。

ヴィーラバッドラーサナ③(戦士のポーズ③)

『バガヴァッドギーター』は戦場で苦悩する戦士アルジュナに伝えられた教えです。最終的に戦士アルジュナは教えを悟り、なぜ自分が戦わねばならないのか?生きる目的と意味を知り、自分が果たすべきことに立ち向かいます。困難の中でも、すべてを受け止められることが、本当の強さであり、自由である事。生きる目的である「永遠の自由」は今自分に課された事を果たし、Yogaの精神で生きることでのみ可能になると知ったからです。アルジュナは最後に教えに意味を悟り、世界の現実と自分の立場を受け入れ、それを超える真実のために戦うことを決意したのです。『バガヴァッドギーター』の教えは、まるで戦場のような世界に生きる私たちを解放します。人の生きる目的とゴールは、いつの時代もどんな場所でも同じです。経典の教えは、今も古びることなく、真実を求める人の心に響くのです。最後に戦士のポーズをとって、Yogaに生きるあなたの強さと勇気を確かな形にしましょう。

足を大きく開き、右足のかかとと左足のつま先で、直角をつくるように左足を外側に向けます。左右に腕を伸ばし、息を吐きながら、左の膝を曲げ、体を真っ直ぐにしたまま、重心を下げます。左の太腿が床と平行になるまで膝を曲げ、左手の指先を見つめます。 (戦士のポーズ①)

そのポーズのまま、右足を内側に45度向けます。上半身を左に向け、腰を前に出します。体は真っ直ぐにしたまま、息を吸い両腕を頭上に上げ合掌します。左の膝をさらに曲げ、右脚は伸ばしたももしっかり踏み込み、上体を沈めます。目線は合掌した両手の指先です。(戦士のポーズ②

ここからさらに左足に全体重をのせます。体重がのったら、後ろになっている右脚を床から離します。上半身を前に倒し、両腕も前方に。腕、上体、右脚を床から並行の一直線にします。(戦士のポーズ③

これが3つの戦士のポーズ完結編。しっかり脚を大地に踏み込み、逆境やピンチにこそ立ち向かう時!とすべてを受け入れ、チャンスにかえる自由の目指すYogaの戦士として怯むことなく前に進んでいきましょう。