51.バガヴァッドギーター アースラ(悪魔的な性質)16-21

欲望は苦しみへ繋がる扉、欲望を捨て去る、物の価値

3つの扉を通して、人は痛みと苦しみの経験が待ち受ける世界へと入る。その扉は、自分自身を破壊することに繋がる。それらは、欲望、怒り、貪欲さである。人はこの3つの質を手放すべきである。

「欲望、怒り、貪欲さ」この3つは人を苦痛へ導く扉です。その入り口に一歩でも踏み込めば、罠にかかった動物のように、あっという間に混乱にハマり込み、苦しみへ滑るように落ちてしまいます。人は苦しみに苛まされると、Yogaをすることも、Yogaのゴール「モークシャ(悟り・自由)」を求めることも、「本当は何かがしたいのか?」という人生を通してのヴィジョンを描くことも忘れてしまいます。苦しみと混乱は人から思慮深さを奪うのです。

ウッティターハスタパーダングシュターサナ(足の親指を掴んで伸ばすポーズ)

脚を真っ直ぐ大地に立てて、前を向いて胸を張り、強さとバランス感覚を養うポーズです。外の物や状況に気持ちを乱されそうな時、弱気になっているときは、強いポーズで体を表現することによって、強さを本物にすることができます。

まっすぐ立ち、左手を腰に当てて、右膝を曲げて、右足を前方に高く上げます。右足の親指を右手の親指と人差し指で掴み、右膝を真っ直ぐに伸ばしてください。胸を張り、堂々とした姿勢で頭、首、背中を一直線にしてゆっくり呼吸して気持ちを整えます。反対側も同じ様に行いましょう。堂々と胸を張り、真っ直ぐに立ち、様々な物の欲望や誘惑に超然とした態度でいることです。主観的な思いから飛び立ち、大きく自由へとジャンプできるはずです。