44.バガヴァッドギーター バクタ(理解者、敬う人)12-19

真実を見抜く人、すべてを受け入れる、不動の理解

賢者は批判にも賞賛にも変わらぬ態度を示し、言葉を意志のうちに収め、与えられている物に満足する。物や場所への執着や所有欲がなく、「イーシュヴァラ(世界を維持する存在)」の理解に揺らぎがない。彼は「バクタ(理解者、敬う人)」であり、最も愛されるべき人である。

Yogaによって自分を深く知った人は、自分であること以外に幸せの条件を求めません。幸せになるために、何処に行ったり、何かを探し、手に入れる必要はないことを知っています。あるがままの自分と世界を信頼し、肩の力を抜いていつも寛いでいるのです。こんな風に自分を知り、世界を理解している人を「バクタ」といいます。「バクティ(理解、敬う心)」を世界に対して持っている人。感情と主観で歪んだ視点で世界をみることなく、ありのままを受け入れる事ができるビッグな心を持つ人がバクタです。

ヴァシシュターサナ(ヴァシシュタ聖者のポーズ)

このポーズはインドに実在していた聖者ヴァシシュタの名前がつけられています。聖者と呼ばれる人は皆、世界と自分を理解するバクタです。私たちも自分の心の奥に眠るバスタの可能性をこのポーズで呼び覚まし、古の賢者たちが達成したYogaのゴールを目指しましょう。

膝立ちになり、左足を横に伸ばします。身体を右に倒し、右手を地面について身体を支えます。右足を左足に揃え、両脚を真っ直ぐ伸ばします。足から頭までが一直線になるようにして体のバランスを取ったら右手を空高く上げ、胸を張り、体を引き上げます。