43.バガヴァッドギーター バクティ(理解、敬う心)12-17

信じること、理解すること、世界に心を開く、悟りは自由の意味を知ること

真実を知る者は、何に対しても興奮することも、憎むこともしない。悲しみにくれることもなければ、激しい欲望も抱かない。「プンニャ(徳)」と「パーパ(不徳)」というカルマの結果から離れ、常に「イーシュヴァラ(世界を維持する存在)」に心を繋げている。彼は「バクティ(理解、敬う心)」を持つ最も祝福された者である。

Yogaは宗教ではありません。盲目的に信じる事ではなく、Yogaは冷静に真実を理解することです。自分自身の謎を知り、ありのままの世界の真実を知り、自然のあり方を理解する術です。この世のありままの真実を理解し、無知と迷妄と混乱を落とし、迷い、貪り、求め続ける生き方に終止符をうつこと。そして生きながら、自由になること。それが、本来のYogaです。「バクティ」は、他人が決めた信仰の対象や、インドの神々を鵜呑みにし、無心に拝むことではありません。バクティとは、自然の摂理を知り、理解することで沸きあがる敬う心と尊敬を示す態度のことです。

プールヴォーッターナーサ(東側を強く伸ばすポーズ)

胸をオープンにし、世界に自分を開き、バクティを呼び起こすポーズです。世界を恐れ、不安になるとき、背中を丸めて小さく縮まりがちです。しかし、いつだって世界は自分の中にあり、自分と世界は一体であるのです。必要な物はいつでも与えられ、世界は私たちを育ててくれています。不安になるときこそ、胸を開くポーズで呼吸し、世界を信頼し、大きな力に委ねてしまいましょう。

両足を伸ばして座り、両手を腰の10cmほど後ろに指先を前に向けて置きます。お尻から踵を30cmほど離し、膝を曲げます。息を吐きながら両足を押し、両手で床を押して腰を持ち上げます。胴体と腿が床と平行になる位置に、腰の高さを保ったまま、脚を片方ずつ伸ばします。お尻を固くしないようにして、腰を高く持ち上げ、胸を引き上げ、肩甲骨を背中に押して支えます。首をゆっくり後ろに倒しリラックスして呼吸をします。30秒程キープしたらポーズを解放して楽に足を伸ばして体を弛めましょう。