29.バガヴァッドギーター ヴィッニャーナ(直接の知識)7-24

世界の本質、普遍なる真実、幸せであるべき存在

姿形なき存在である「イーシュヴァラ(世界を維持する存在)」の本質を知らず、特定の形をもって現れた「アヴァターラ(化身)」状態の姿だけをみて、”これがイーシュヴァラである”と、真実を知らない者は思っている。彼らは、私の限りない本当の姿を知らない。この世で他に知るべき価値のあるものはないといわれる”普遍の私の真実”を、彼らは知らないのだ。

あなたは自分の本当を知っていますか?自分が何者であるか?何処から来て、何処へ行き、何を求め、なぜこの世界にいるのか?真実は何か?本気で答えを探し始めたら、すべてがストップしてしまうだろうと恐れ、自分の内にしまい込んだまま何の問題もないフリをしてきたのでは?あなたの心の底に消えることなく、今ある謎への答えが『ヴェーダ(聖典)』の告げる「ヴィッニャーナ」です。本当の自分について、人間が知るべき真実をヴィッニャーナといいます。

シールシャーサナ(頭立ちのポーズ)

不可能だと思うことを、超えること。その力と可能性がYogaです。頭で立つポーズは、誰もが初めは不可能だと思います。しかし、毎日地道に練習し、自分が信じ、恐れを手放した時に、このポーズは自然とできるようになっているのです。真実も同じように、毎日瞑想し、真実に心を繋ぎ、世界に自分を開き、疑いを手放した時に自然に自分のものとなっているはずです。Yogaの可能性をますは、このポーズにチャレンジすることで実感してみましょう。自分を信じ、自分を受け入れるようになるはずです。

膝立ちになり、腕組みをして左右の肘を持ちます。その距離を保ったまま肘を床に置き、両手を組み、肘と手で三角形をつくります。手で作った三角形の頂点に頭をおきます。手の平の内側、前方に頭を置き、両手でしっかり頭の後ろを支えます。つま先を立ててお尻をもちあげましょう。そして、ゆっくりお尻を高く上げたまま、両足で顔の方へ歩いてみます。まずはここまで練習します。そのまま歩き続け、足が浮きそうになるところまで近づけます。そこから腹筋に力を入れて、肘と肩で床をしっかり押して、足を床から離してみます。膝を折ったまま、肘と手と頭で床をとらえて、体が逆さまになっていることを慣れるまで、この姿勢を保ちます。安定してきたら、そこからゆっくり膝、足先まで伸ばします。お尻の筋肉を軽く締めて安定する場所でこの姿勢をキープします。

逆さまになることや、後ろに倒れてしまったら?という恐怖心が無くなれば自然にできるようになるポーズです。それでも毎日地道な練習は必要です。Yogaアーサナの王様といわれるこのポーズを達成して、新しい自分の可能性が広がっていく喜びを感じてみてください。