16.バガヴァッドギーター サッティヤン(真実、存在)4-19

Yogaを達成する賢者、真実に立つ、この世で知るべきただひとつの真実

その人が行うすべての事は、彼自身の欲望や願いから自由である。彼のカルマは、真実の知識という火によって、焼かれている。人は、その人のことを<真のヨーギー、賢者>と呼ぶ。

経典は、この世界はまるで大きなスケールで動くドラマのようだといいます。世界のドラマに私たちは皆、それぞれ役をもち、それにあった体という衣装を着て、名前をもって参加しています。シナリオは全体世界によって決められ、個人の役柄は過去のカルマによって設定されています。世界のドラマでは、どんな生物も大事な役を担っています。どんな人もその人でなければ演じることができない必要な役を任され、どうでもいい役など一切ありません。そして、世界のドラマは、今この瞬間もダイナミックに展開しています。

ウールドゥヴァハスターサナ(手を上にあげるポーズ)

足を揃え背骨を真っ直ぐに伸ばし、大地に立ちます。大きく息を吸い、両腕を空に伸ばします。首を長く伸ばし、肩を弛め、胸を開き、堂々と立ちましょう。大地と空の間にあるこの世界の中で、自分が何者であるかを見極めるために。ここに自分がいるということを思ってみてください。体を真っ直ぐに立てている自分は、特別な体と役を与えられています。大地と空の繋がりの中で巡るドラマを楽しむのです。

自分自身の真実とは、このドラマにありながらも、変わることがない存在サッティヤン。気持ちよく体を伸ばし、大地にしっかり足をつけ、いつでも強く揺らがずに自分自身の真実に真っ直ぐ立ち、真実をみつめてください。