8.バガヴァッドギーター ブランマン(普遍の存在)2‐72

変わりゆく世界、変わらぬ真実、自分への誇り

アルジュナよ。これが「ブランマン(普遍の存在)」に定まると意味である。ブランマンにたどり着いた人に迷いはない。たとえ、この命が終わる時であっても、ブランマンに留まることで、その人はブランマンそのものになる。

聖典は、私たちの真実とは「アートマン(真我、存在、知)」であり、「ブランマン(普遍の存在)」であるといいます。それは始まりもなく、終わりもない、永遠で純粋なる存在と知の源。
誰かに言われなくても「私がいる」ということ。「世界は私がいるから、知られている」生まれた時から私たちは確信しています。自分とは純粋な存在であり、意識の源アートマン、それはまた世界を存在させるブランマンである、という真実の証です。世界と自分、別れて見える2つは、ひとつの真実だと聖典は告げます。真実を知り、自分と世界をひとつに繋げることが究極のYogaの目的です。私とは何者か?世界とは何か?その答えがアートマンであり、ブランマンです。

シャバアーサナ(屍のポーズ)

心が迷う時、自分を信じられない時、考えが惑ったり、焦ったりしてしまう時、私たちの真実を見る目は曇ってしまいます。そんな時は、一度すべての動きを振り出しに戻す「シャヴァーサナ」で完全に心と体を休め、エネルギーチャージしましょう。

背中、お尻、腰を大地につけ、両手両足を軽く広げて横たえます。脇にボールひとつ分程の空間をあけ、両足も付け根からリラックスさせます。ゆっくり目を閉じ、瞼と眼球の奥の力を抜きます。足の指先から、ふくらはぎ、腿、お尻、腰、背、肩、お腹、胸、首、顔、頭の順に各パーツを完全にリラックスさせます。頭の中心も楽にして、しばらく横になります。体の中心で息を感じ、エネルギーを通しましょう。自分自身にリラックスしてください。急ぐことはありません。今のままで完全であり、何かを変える必要もないあなたの真実を、このポーズで取り戻しましょう。