ヴィパッサナー瞑想体験記 1日目

朝、4時。月が見える。

瞑想ルームに漂っている空気がヌルイ。ゆるんでいる。なぜ?眠い。なぜ?聞こえるゴエンカ師の声が小さい。眠くなる。心地よすぎて眠りに落ちる音量だ。初日だから仕方ないのかな。慣れない。だいたい5月以降すっかり座らない生活だもの。にわか瞑想生徒じゃね。でも今回は坐蒲を持参したんだもの。前回よりは楽に座れるはず。

苦手なアーナーパーナが始まっている。意識を鼻孔の下から上唇の上の部分に保つ。呼吸が鼻孔に入り、そこから出て行く度に、その呼吸に気づき続ける。ここに滞在する限り、することは瞑想だけだ。幸せなことだ。なんと恵まれていることだろう。瞑想だけが仕事である。それ以外の時は体を休めていた方がいい。お昼を食べた後は洗濯、散歩をするのではなく休ませる。仮眠して午後に臨めば集中度合いが違うよ。と力説していた京都で出会った彼女の言葉が忘れられない。今回はそれに忠実に従いたかった。アイマスクを持参したのもそれが理由。次回は耳栓も必需品だ。初日の午後、確かに違った。集中できた。苦手なアーナーパーナであることには違いない。誰が何がわき上がったがすっかり覚えていないがやっぱりイライラしていた。

今夜の月は美しい。まるで満月のように。でも明日28日が満月。