呼吸を数える瞑想法

 呼吸は、呼吸そのものを意識すること、そしてゆっくり長く吐くことが重要です。呼吸は生まれてからずっと続けられていますが、意識されることはほとんどありません。呼吸を意識しただけで、それはゆっくりと長い呼吸になります。

 そして、 まず吐くことから始めましょう。息を吸ってから吐くのではなく、最初にゆっくり吐いて、そのあとに吸うのです。

 「吐く・吸う」を1セットとします。息を吐いて、吸って「1」と数えます。この要領で、目を軽く閉じて呼吸の数を数えていきましょう。座り方は、自分が楽でいられるものならばなんでもかまいません。

 50、もしくは100などの呼吸数を、事前に回数を自分で設定してください。そして、毎回、呼吸にかかった時間をチェックするようにします。

 記録しておくことにより、そのデータで自分の呼吸の深さやそのときの精神状態などを知ることができます。同じ呼吸でも、精神が安定していないと全体にかかる時間は短くなります。逆に気持ちが安定して心が落ち着いていれば、深い呼吸になり、時間は長くなります。

by 成瀬式瞑想法