ヴィパッサナー瞑想体験記 2日目

相変わらずアーナパーナ。集中できない。これだけをしていればいいのだよ。わかっている。あいだみつをの「花には人間のようなかけひきがないからいい. ただ咲いて. ただ散ってゆくからいい. ただになれない人間のわたし.ただになれない、ただになれない人間の私」という言葉がグルグルしていた。暴風雨。満月は見れない。でも満月パワーはみなぎっている。今日は28日。まだ二日目だ。そう、実は忘れてきたのだが持参品の中に傘、長靴がある意味が分かった。宿泊棟、トイレ、食堂が点在しているから野外を歩いて移動しなければならない。この雨、風ではトイレにいくのも大変だ。置き傘の数は限られている。今日の私はずぶ濡れ。相傘もここではあり得ない。雪降りの方がいい。冬の雨は冷たい。ここでの寒さは耐えられる範疇なので今夜から湯たんぽは必要ないと判断した。これは浄化の雨と思えば心地よい。あの彼女がげんなりした顔をしている。大丈夫?と声をかけたい。でもできない。沈黙の10日間は守らなければいけない。話すことは相手の修行を妨げる。話しかけたい??人は人。己を見つめることから逃げている。のち、彼女いわく「視線はビリビリ感じたよ。雨で帰れなくなったね。帰りたい、帰ってもいいってよぎっていたんだ。」